昔、雑誌で見て憧れてていたのを思い出した。
当時、中古でも高すぎて手が出せなかったし、かしこまったショップに行く服すらも無かった。
45歳にして画面の向こうで昔の記憶に巡り逢った。
古着との出会いって一期一会の巡り合わせで、サイズや色、状態、値段など自分にハマる物って何年も出てこなくて諦めたり、忘れてしまうって事はある。
ココで巡り会ったって事は、やっぱ着とくべきだと。
いつ死んでもおかしくない人生。
悔いがない人生送っているか俺?
「次には、いや数分後には売れてしまうかも知れない。」
「買って後悔した方が自分の糧になる。」
って言い訳して購入しました。
ブランドの歴史や生まれたきっかけ、語り継がれている代名詞なんかを知ってしまうとダメですね。欲しくなります。
もちろん中古。新品なんて高すぎて買えません。
マッキノークルーザーとは?
「どうせ持つならいいものを、最上のものを」
FILSON創業者CC.FILSONの言葉。
1897年、ワシントン州シアトルでゴールドラッシュに挑むための”アウトドア・クロージング・メーカー”として設立されました。
CCフィルソン氏が自ら設計、1914年に特許を取得。その時以来、今日に至るまで基本的なデザインが変更無し。
優れた品質と耐久性を語る事から「親から子へ、子から孫へ」と着継がれるというエピソード。
完全なるバージンウールのみを用いて作られた製品。
「バージンウールは一生着られる」
と言われるほど丈夫で保湿や防水にも優れている。
原毛を刈り取ってから製品に仕上げるまで、今だに2年以上の歳月をかける頑固さ。
クルーザー自体の重量からして3割程の水を含んでも使用者に不快感を与えないとされる快適性。
アメリカの森林警備隊、森林従事者、ハンター、そして冒険家など、厳しい自然環境の中で真のクオリティを必要とする人々に愛され続けた一品。
創業以来、そうして最上のモノづくりをせんと志し、これまで伝統的に継承されてきた精神。そこから生まれ得る信頼。その代名詞こそが、フィルソンなのである。
って聞いたら惚れてしまうわ。
まるで衣服そのものが鞄。
マッキーノクルーザーにはポケットが多いのが特徴。
フロントのフラップポケットが4つ、
スロッテッドパッチポケット(ペン等を入れるポケット)、ハンドウォーマーポケットが2つ、
ユーティリティポケット(内ポケ)が1つ、
そして背中のゲームポケット。
合計9つのポケットが、多くの道具を収納してくれる。その収納性は高く、また入れた物を取り出しやすい。
現代の必需品のスマホ、ポケットwifi、タバコ、携帯灰皿、財布にマスクなんて余裕。
なんと言ってもゲームポケットは、背中全体がポケットになっています。
両方からアクセス出来るようになっています。
当時のゲームとは狩りの事で、地図のほかに銃器の薬莢、獲物の動物を入れて運ぶ為のポケットです。
まさかと思って肉片やら動物の毛が付いてないか確認してしまったよ。
もちろん自分は狩りをしないので(笑)、入れるとしたらA4雑誌くらいで、これさえ着てればチャリで本屋に行っても単行本を大人買いしなければバックは不要って事です。
サイズ感について。
タグを見ると、インチ表記と日本表記の物があり、どちらもアメリカサイズなのでワンサイズ落としたくらいが丁度良いと思います。
特に中古をネットで購入する場合には個体差があって寸法がバラバラだし、前オーナーが乾燥機で縮めた物もあるので、手持ちの服の寸法を確認してからの購入を勧めます。
自分が購入したのは36インチになるんだけど、実寸は38インチ位ありました。
防寒性について。
マッキノークルーザーはシングルとダブルがあります。
ダブルマッキーノクルーザーは肩から袖、胸元が2重になっています。
DOUBLE MACKINAW CRUISER ダブル マッキノー クルーザー – FILSON フィルソン
購入したのはシングルの方で、ウール100%の一枚仕立て、背中にはポケットがあるから2重になっている裏地無しの仕様。
防寒性は厚みのあるCPOジャケット程度と思っていれば間違いないし、無茶苦茶暖かい訳では無い。
ただ、天然の機能素材であるウールはダウン程ではないけど、寒ければ体温を閉じこめ保温してくれるし、湿度を放出して快適にしてくれる。
そんな天然の温度調節機能を持ったウールなので割と快適で暑くもなく、寒くもないって感じです。
マッキノークルーザーを買うなら。
フィルソン公式サイトでは2020年12月では欠品中で扱っていなくて、楽天のショップでは51480円~。
アマゾンで最安値45760円~。
中古市場では状態やカラーによるけど13000円〜。
誰もが欲しい物でもないし、流行りの物でもないのけど、定番と呼ばれる逸品だし、ケアすれば一生着られるのでコスパを考えるとやっぱり中古がお得。
中古品でも形崩れは無かったし、ほぼ使用感も感じさせない頑丈さ、丈夫さは流石の一言。
強いて言えば内側の毛玉が気になるくらいで。
あとは、ウール100%なので虫食いの穴には気をつけたいところです。
まとめ
まあ、しかし重いっ。
軽いダウンジャケットに慣れている現代人には
ヘビーデューティー。
着た瞬間のズシリと重さが肩にかかる。
まさにピッコロのマントのようです。
だがそれがいい。
重量以上に100年以上の伝統であるとか、後世に受け継がなければならない使命感が、中年の四十肩、腰、鈍った身体にのしかかる。
「ヤワな男になるなよ!狩人であれ!」
と、伝わってくる。
わかったよ。
獲物に飢えたハンターになろうではないか。
給料と言う小動物を狩ってこよう。
大物なんて期待できないからな。
って事で。