高校生の頃、バイト代を奮発して買ったSchottのPコートを制服の上に羽織って電車で高崎駅まで通ったのは、つい最近のように思えるけど、
もう30年くらい前の事で。
いつの間にかアラフィフって?
悲しいね…人生って。
そんで、30年振りにpコートを購入した。
US.NAVY、アメリカ海軍の1960年代のpコートの古着です。
製造されてから60年以上経っている、
自分より年上のコートになります。
そんな貴重な品が、
今のトレンドじゃないとか、
インフルエンサーが着てないとか、
人気が無いと言う理由だけで、5000円程度で購入できた。
US.NAVY P coat
通称8ボタンと言って縦に4つ、横に2つ並んでいます。
もっと古い物だと10ボタンとかチンストラップの付いた物もある。
pコートはミリタリーがルーツ
pコートって定番中の定番なコートであるけれど、
ルーツは海軍が船の甲板での作業で着ていたコートです。
実際には1910年代からpコートってあったらしいから歴史は古い。
素材はウール100%で、色はディープブルーと言う黒に近い紺色。
サイズは38RだからM〜L くらいの大きさ。
コンディションなど。
恐らく火花が飛んで焼けただろうな穴。
ボタン穴のほつれ、
ボタンが付け替えられた形跡など。
あとは、内側のライニングが一ヶ所切れている。
と、まあ実際に使われていたpコートなので、流石にダメージあるが、生地自体は全然ヘタれていないし、普段古着慣れしているなら全然着れるレベルだ。
着てみると
鏡が汚いのは置いといて、
サイズは肩幅に合った物を選んだ方がが良い。
生地が硬いので、肩パッドが入ってはいないけど、肩のラインがシャープに出るので、クラシカルな印象、悪く言えば時代遅れ感がある。
現代のアウターとは比べものにならない程、
重いし。
肩がこるし。
身動き取りにくい。
着るのも脱ぐのも一苦労だし。
着たままでの車の運転は厳しい。
と。まるで鎧のような分厚い壁を着ているような感じ。
ピッコロのマントだと思えば耐えられるって感じかな?(笑)
その分、シルエットはきれいだし、形崩れは無いし、まったく風を通さないってのは流石に軍物だけはある。
フィルソンのシングルマッキーノが軽く感じるくらいのレベルって言えば伝わるか?
まとめ
流石に新品のこれだけの分厚く、重くて硬いメルトン素材のコートって今の時代なかなか無いと思うし、
60年経った現在でも、ちゃんと着れるのが軍物Pコートの凄いところ。
ケアしていればマジで孫の代までイケる。
8ボタンのPコートなら比較的にお安いので、
人気が無いうちに買っておいて、高騰したら売るのもアリ(笑)
でもまあ、綺麗目にスタイリッシュに着たいんであれば、当時の形を再現したウールナイロン混紡のレプリカとか、ショットのPコートをオススメします。
そっちの方が軽くて疲れないと思います(笑)