くたびれたBabourがしっくりくる歳になってきた感がある俺です。
リプルーフとは生地にワックスを塗り直す作業の事です。
バブアーのワックスドジャケットはワックスで生地をコーティングしてあり、
『防水・防風機能』を高めてくれる効果があります。
長年着用したり、着る機会が多いとワックスが落ちてしまいます。
ワックスが落ちると、テカリが無くなり色味が薄くなり、防水性、防風性、生地が弱くなります。
最悪、切れたり穴が開いたりします。
知らないうちに穴や裂けがあったなんてよくある話。
なので、バブアーのオイルドジャケットはワックスを塗り直す作業が必要になってきます。
リプルーフの方法について
リプルーフを専門業者のラヴァレックスに頼む事も考えたけど、
水洗いクリーニング代+リプルーフで16500円+送料が発生します。
予算的に厳しいし、2万近くも出せばあれもこれも買えるって金額です。
月の小遣いが全部吹っ飛びます。
なので自分でリプルーフをやってみようと思います。
作業的には単純かつ簡単。
ワックスの入った缶を湯煎して溶かして、固まらないうちに生地に塗り込むだけ。
と至ってシンプル。
だがしかし、
必要なアイテムを買い揃える。
ワックスが固まらないうちに塗る。
ムラにならないように塗る。
ってのが大変で面倒くさいです。
まあ、やってみないとね、感覚がわかりません。
経験値を積まないとレベルアップしませんから。
用意する物は?
- ソーンプルーフドレッシング
- 湯煎する為の鍋とコンロ
- 床を汚さない為のビニールシートなど
- ゴム手袋
- オイルを塗る為のブラシやウエス、布など
- 生地を温める為のヒートガンかドライヤー
ソーンプルーフドレッシングはバブアー純正ワックスの事で、ネット通販で買えます。
値段は4000円くらいで、純正にこだわらなければ安い代替品が売っています。
湯煎する鍋はワックスが付いてしまうので
食用でない物とか、捨ててもいい物を使います。
自分は昔買った100均の鍋を使いました。
ドライヤーについても、ワックスが付着するので壊れても良い物、マイナスイオンが出ないような安物でも充分です。
ドライヤーより高温になる工作用のヒートガンがあれば尚、良い。
夏にリプルーフするのが良いとされている。
なぜなら、温めたワックスが冷えにくく、塗りやすくなるから。
寒い時期に室内でリプルーフする場合でも、部屋を暖かくすれば問題ない。
まあ基本は夏にリプルーフして自然乾燥させて秋から着るって感じの流れかな。
リプルーフ開始
ジャケットをブラシをかけて汚れを落とす。
ぶっちゃけ、汚れ落としは忘れてしなかったけど、まあ問題ないっす。
ワックスソーンドレッシングを湯煎する。
缶を開けて、白い固形ワックスが完全に透明になるまで湯煎します。
お湯が沸騰してもワックスがなかなか透明になりません。
吹きこぼれないように火加減に注意です。
生地にワックスを塗り込む。
液体になったワックスをスポンジやウエスに浸して塗ります。
腕、前面、後面とパーツごと言うか、部分的に分けて塗った方がいいです。
しみ込んだ分が無駄になるって貧乏性気質で、ゴム手袋で直接塗り込みました。
まあね、熱かったけどね。オッサンの手の皮厚いから。
よい子はマネしないように。
ドライヤーでワックスのムラを無くす。
次にドライヤーでワックスを塗ったところを温めて塗りムラを無くします。
ワックスを塗る→ドライヤーでムラをなくす。→休憩する。
これの繰り返しです。
ヒートガンがあれば良いって思ったけど、生地が燃えるんじゃないかって。
やっぱドライヤーでいいと思います。
真夏のベランダでリプルーフは洒落にならん。
湯煎したワックスが冷えて固まりにくくする為に、気温35℃の猛暑の中、ベランダでリプルーフしました。
溶けたワックスの熱さ、ドライヤーの熱、ベランダの照り返し・・・。
数分で、かなりHPを奪われます。
真夏のベランダでリプルーフする場合はキッチンのコンロで湯煎して、
ワックスが冷えたら、再度キッチンで湯煎しながら休憩する。
って流れにすれば過酷な気温でもリプルーフはやれると思います。
よって卓上コンロは無くてもいいかなって思った。
とは言え、さすがに体力の限界って事で、
2日に分けてリプルーフしました。
リプルーフ前と後。
リプルーフ前は本来はブラックなのだけど、擦れてワックスが落ちた所がグレーぽくなっていた。
リプルーフ後
色味が濃くなったのが分かる。
写真の方がワックスのムラがある様に見えるけど、肉眼だとそれ程目立たなかった。
それとリプルーフ後はワックスが染み込んだ分、明らかに重くなった。
そういえばバブアー1着でソーンプルーフドレッシングを1缶使うって聞いたのを忘れてまして、半分くらい残りました。
つまり薄く塗ってしまったって事になる。
まあ、足らなかったってよりかマシだし、
新品みたくテカテカ過ぎるのも嫌だったので、
厚く塗るか、薄く塗るかって調整できるのが
自分でリプルーフするメリットかなって思った。
まとめ
ワックス代約4000円
ドライヤー代約3000円
その他材料費(100均でそろう)
終わった後のビール代
ドライヤー、その他の道具は家にあるものを使えば最低限、ソーンプルーフドレッシングだけ買えばリプルーフが出来てしまいます。
自分でリプルーフすれば、かなり安く済みます。
ワックスが透明なので、どれくらい塗ったか、どこまで塗ったかを確認しながら、
とにかくムラにならないように塗るってのが苦労しました。
1番大変だったのは真夏のベランダの温度だ。
もう暑すぎる時期にリプルーフはやらない方がいいよ、マジで。
死ぬほど暑かったのは言うまでもない。
だがしかし、終わった後のビールがサイコーに美味かったのは言うまでもない。