いつもどうり自動ではないドアを開けると、雑誌の棚の下半分が空。
惣菜もほとんど無く、いつものタバコの銘柄も無く、何も買わずに飛び出したセーブオン。
2018年8月31日でセーブオンが幕を下ろした。
俺にとってセーブオンは初めて近所にできたコンビニだった。
セブンイレブンなんて都会にしかなかった頃。
ベイシア系列を生かして298円の弁当、39円のアイス、102円の菓子パン、誰かが作ったか忘れた手作り豆腐など、機会的無機質なコンビニと言うよりどこか懐かしく、暖かみのある個人商店の様な品揃えだった。
名物とされている焼きまんじゅうは売ってはいなかった・・・。
牛乳やボトルのコーヒーなど、他のコンビニより安く、スーパーで買うくらいの価格で売っていたので良く買っていたんだよね。
で、近所のセーブオンには個性的な店員がいた。
大手チェーンのコンビニ店員では見かけないくらいと言うか雇ってもらえんだろってくらい個性的な。
お釣りを渡す手先の動きが必要以上にシャープでなんか暑苦しく、何言ってるか聞き取れなく、レシートくれない若いフリーター男店員、レジ行列のできてもマイペースを貫く若いんだか中年だか分からない女子店員、深夜時間帯の同級生らしいオヤジ店員など。
ローソンに変わる11月までの約3か月の間は何をしているのだろうか気になって眠れない程ではないけど。
辞めてしまうか?
他のコンビニで働くのか?
11月になったら青白縦じまのユニフォームで出迎えてくれるだろうか?
まあ、個性的な店員達は接客が丁寧とか素晴らしいとか、マニュアル通りにキッチリ仕事をこなすのではなく、うだつの上がらない店員達だけど、なんか憎めない人柄というか、セーブオンだから仕方ないかもって空気感がそこにはあった。
群馬発祥のセーブオンだからこそなのか、店長がやる気ないのか、マイペースというかホンワカした雰囲気のある店員達が好きだった。
ローソンに変わったらセーブオンの空気を感じられなくなるのが少し残念だが、日に増してからあげクンがいつでも食べられるのが嬉しいって気持ちが勝っている自分がいる。