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アラフィフおっさんのファッションとかライフスタイルとか、どうでもいい

M65フィールドパーカ(フィッシュテールパーカ)の魅力をテキトーに語る。

M65フィールドパーカ。

 

The Best Street Style from London Fashion Week Men's Fall 2018 Shows | London fashion week mens, Cool street fashion, Men streetpin.it

知らない人にとっては何ぞやって話になるよね。

 

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M-65フィールドパーカはモッズコートとか、フィッシュテールパーカと呼ばれていて、1960年代後半から80年代までアメリカ地上軍で使用された1965年式の寒冷地で着る野戦パーカの事。

 

寒冷地での戦闘に対応する為にM65フィールドジャケットの上に羽織るフード付きのオーバーコートだ。

 

M65フィールドジャケットとは東のエデンの滝沢や、タクシードライバーのロバートデニーロが着ていたアウターだ。

 

 

 

M65は名前は知らなくとも古着好き、映画好き、アニメ好き、ミリオタなら見た事があるはずだ。

 

 

さて、m65パーカはかなり使えるのでおススメ出来る理由を挙げていこうと思う。

 


作りがしっかりしている。

 

実際に戦地で着用する事が前提だから縫製がしっかりしていて丈夫だし、余計な装飾が無いから壊れたり破れたりしにくい。

 

50年、60年経った今でも着れてしまう物が多い。


それにシンプルな作りなので壊れてもすぐに縫って直せる。

 

とにかくカッコ良い。


モッズコート好きはモッズからの影響は非常に強いと思うが、実は理詰めで考えるとミリタリー好きなのは説明抜きで兎に角カッコいいから。


てか、モッズでなくてもファッションに理解がある人ならミリタリーの実物やモチーフされたウェアは誰もが通るのではないか?


ジョン・レノンは別にモッズではなかったがミリタリールックが好きだったことは有名だ。

 

4wayな着こなしができる。

 

シェルと呼ばれる外装。

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ライナーと呼ばれる防寒用インナー。

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ファー(化繊)の付いたフード。

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の3つから構成されていて、全て揃っているのが俗にフルセットと呼ばれている。

 

着方としては、

  • シェル単体で着る。
  • フード+シェルで着る。
  • シェル+ライナーで着る。
  • フード+シェル+ライナー3点フルセットで着る。

 

と真夏以外は色々な形で使える。

 

つまりは4wayな着こなしができる。

 

脱着式ウェアとして様々な環境に対応すべく考えられていたのはスゴいとしか言いようがない。

 

しかも1965年代だぜ。生まれてないぜ俺。

 

 

無駄を省いたデザイン。

 

ファッションに「実用性」という要素を加味すると、ミリタリーは強い。

 

外観はフードが脱着式、肩のエポレットが無く、ネームを取り付ける胸のプレート、手を温める為のハンドポケットのみ。

 

実用性を求めた結果、使い勝手の良さと機能美の結晶のような無駄のないデザインになった。

 

だからこそミリタリーがファッションアイテムとして街で着られ、色んなブランドでサンプリングされていたりと広くに渡り取り入れられている。

 

良く聞くフィッシュテールとは?

 

前身頃に対して後身頃の裾が長く、魚の尾ビレの形に似ているところからフィッシュテールパーカとも呼ばれている。

 

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フィッシュテールの紐で下大腿部を巻き付けたり、ボタンを留めることで前後の裾がフラットになり邪魔にならないよう配慮されている。

 

これも実用性の為だがモッズコート全般のアイコンとされている。

 

フードを外すとスタンドカラーで品がある。

 

ぶっちゃけフードはいらないかなって思ってほとんど使っていないと言う状況である。

 

フードはヘルメットの上から被れるように大きく出来ているし、ワイヤーが入っているので割と重いので邪魔になってしまう。

 

フードがないだけで武骨な印象が品良く見えてしまう。

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スーツの上に羽織っても良し、カジュアルでも良し、とマルチで使える。

 

 

 

さすがに街で着る前提のウェアでは無いのでデメリットもある。

 

サイズが大きい。

 

オーバーコート的な役目なのと、アメリカサイズなのでmediumでも身幅は70cmを超えるし、袖丈も長いし、腕周りも足が入っちゃうくらい太い。

 

実際に着てみるとイメージが違うとか、似合わないなんて事を良く聞く。

 

 

青島のコートに間違えられる。

 

彼が着ていたのはM51なんだけどね。

 

何回間違えられたことか!

 

青島やモッズが着ていたのはM51!

 

これはM65って何回言えばわかるの?

 

 

 

防寒性はきびしいにつきる。

 

冬はライナーが無いと相当厳しいと言うか簡単に死ねる。

M65フィールドパーカはライナーが無ければただのペラいコートでしかない。

 

当時の最新鋭の技術だったのだろうナイロンとポリエステル製のライナーは、ダウンやフェザーでは濡れると冷えるし重くなるから戦場では使えない。

 

シンサレートやプリマロフトなど無かった時代に機能性素材の先駆けだ。

 

見た目よりも軽くて、暖かい空気を溜める事ができるし、濡れても速乾性に優れているからすぐ乾く。

 

だけど防寒性はやっぱりと言うか、最新のダウンにはっきり言って負ける。

 

ユニクロの1万円前後のダウンの方が数倍暖かい。

 

 

値段の高騰がハンパないので売るなら今!

 

実物は人気ゆえに値段が高騰MAX。

 

日本人に合うXS、Sサイズ、状態の良い物やデッドストックになると4万、5万はザラ。

逆に言えば持っていれば高く売れる財産にもなる。

 

メルカリでこの値段なら売ってもいいや、売れたらラッキーって高値で出品したら・・・。

 

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売れてしまった・・・。

悲しいやら、うれしいやら・・・。

 

もっと暖かい冬服を買おう。